初物

常に獲るイメージで落としては居るものの　まさか此処で食うの？？

って場所に限って食ってきてしまうモノ...

釣り人生最大最強の一匹は1.4mほどの高さのフェンス越し

手元のフェンスから岸壁の距離は約2mのタモ入れ不可な状況で

ゆらめく海藻の中から急にヌワンと現れ一気に反転







そのまま行っては困るコバに向かって重さを伴い一直線

手をこれ以上無理だという程に伸ばして止める

今度は手前のオーバーハングに突進　『それもまずい！』

手を伸ばしてギリギリヘチに届く距離での落とし込み

掛けてしまったら竿のしなりで岸壁までの距離が足りない

フェンスを上段まで登りなんとかやりとり

だが今度は角度がないので浮かせた水面が見えずタモ入れ不可能

さすがにこれだけはどうしようもないので周りを見回し

公安や観光客が居ないのを確認し忍びの速さでフェンスホッピング

素早くタモに入れるとジャンピングAGAIN





長さこそ52-53cmくらい？だが長さと美しさと重さを備えた過去最高の魚

そして忘れられないやりとりとランディングまでの状況

思い出すだけで心臓がバクバク言って眼が血走る夕方の息抜き



No photoshopでこの色...     2800g and more

顔周りだけでなくボディ全体がエメラルドグリーンに輝く

この日の澄んだ海水がそうさせるのか

海藻の林に身を隠してそうさせたのか...　

どうでもいい







とうぶん黒鯛はいいや

そう思わせてくれた至極の一匹で今年もスタートを切れて嬉しい限り

しかもそれが他に全く釣り人の居ない生まれ育ったエリアの馴染みの岸壁で

夕方正味20分の間で起きたのは狙い通り且つ俺本来のスタイルであり

凱と紅をお迎えに行く足取りも一層軽く飲み過ぎ必至の至高の息抜きTIME







peace